2007年3月23日 熊野古道(中辺路) (和歌山県)
                くまのこどう(なかへち)

 
神倉神社→那智駅→浜の宮王子→市野々王子→大門坂入口→多富気王子→熊野那智大社→那智山青岸渡寺→那智大滝

 4時30分に起床。部屋が暑くて、なかなか寝付けなくて眠いです。シャワーで汗を流して、昨日買っておいたパンで朝食です。
 5時10分にホテルを出ます。まだ真っ暗。街灯の明かりだけが頼りです。新宮駅横の踏切を渡ります。駅とホームに明かりが燈っていますが、まだ始発前です。
 新宮市内を西に向かって歩きます。国道42号を渡り、少し行くと朱塗りの橋が見えて、神倉神社に着きました。橋を渡り左に行くと鳥居があり、粗く積み上げられた
 石段が続いています。まだ薄暗い石段を登り出しました。この時は何段あるか知りませんでした。(帰って調べたら、538段)
 8分ほどで登りきり、小さな鳥居をくぐり磐山を削り付けられた道を行くと、祠の後ろに注連縄を巻いた御神体 「ゴトビキ岩」。
 ここからは、新宮の町、その先に熊野灘。海の向こうには朝焼けの空と、良い眺めでした。石段を下ります。途中から女坂を下って鳥居に戻りました。
 すっかり夜が明けました。振り返り山を見上げると、祠と「ゴトビキ岩」が山にへばり付いているのが見えました。来た時は、真っ暗で分かりませんでした。
 さぁ、駅に向かいます。東に向かうので、ちょうど正面から昇ってくる朝日が眩しいです。6時30分に新宮駅に戻って来ました。
 新宮駅6時57分発の紀伊田辺行き普通電車に乗ります。電車はすぐに熊野灘に沿って走ります。7時14分に那智駅に到着。那智駅は無人でした。
 駅前は商店など無く、国道42号が通ってるだけです。那智山まで8kmの標識。国道を渡ると、すぐに浜の宮王子。
 ここからは、「曼荼羅のみち」と呼ばれる旧街道を歩き始めます。途中から県道になり、車が時々通ります。那智山7kmの標識を過ぎて少し行くと
 右に「曼荼羅のみち」の石碑があり、県道を離れて脇道に入ります。道標にしたがって、橋を渡りすぐに右折して土手を行きます。
 すぐに山道になりました。杉林、竹林の道を登って行くと、尼将軍供養塔。ここから下りになり、開けてきて、ふだらく霊園に出ました。
 これで山道は終わり。坂道を下っていくと、荷坂の五地蔵。旧道の街の中を歩きます。右に鳥居があり、市野々王子。
 市野々小学校を過ぎると、庚申塔。すぐにお杉社。二ノ瀬橋を渡ると、県道に出ました。大門坂の道標があり、車道を横切ると大門坂入口。
 鳥居をくぐり、赤い欄干の振ヶ瀬橋を渡り、聖地に入ります。大門坂茶屋の奥に夫婦杉。苔むした石段と老杉の大木に囲まれた大門坂を行きます。
 多富気王子、唐斗石を過ぎたころに、右の樹間に那智の滝が見えました。五町の石碑を過ぎてさらに行くと、駐車場下に来ました。
 右巡礼道の石碑があり、七町の石碑。階段を登ると参道入口があり、一般の観光客がたくさん来ています。
 参道の石段を登っていきます。途中には土産物屋が並んでいます。一の鳥居、そして最後の石段を登りきり、二の鳥居をくぐると朱が鮮やかな熊野那智大社に
 たどり着きました。9時15分。樹齢約850年の楠の巨木の向こうに、那智山青岸渡寺。さらに行くと鮮やかな三重塔、そして那智の滝が見えてきました。
 坂を下って三重塔脇を通り、さらに下って行き、飛瀧神社の鳥居。石段を下っていくと正面に那智大滝。300円を払い飛瀧神社延命御守を貰い、滝つぼそばへ。
 これで、今回の旅の全行程が終了です。参道入口辺りに戻り、お土産を買い少し早めの昼食。神社お寺前駐車場バス停に行き、バスを待ちます。
 10時55分発の勝浦行きバスに乗車。11時20分に紀伊勝浦駅に到着。予定の列車まで、1時間半ほどあります。
 駅に荷物を置いて、海に行ってみました。海まではすぐで、勝浦漁港。水揚げされたマグロがたくさん並んでいて、セリが始まるようでした。
 いよいよ、旅も終わりになりました。12時46分発の特急ワイドビュー南紀6号に乗車。車内で予約販売の松坂牛の牛肉弁当を予約。
 松坂駅で積み込んだようで、松坂駅を過ぎてしばらくしてから届きました。1,260円。16時18分に終点、名古屋駅に到着。
 名古屋駅を少しぶらついて、16時58分の新幹線ひかり378号に乗車。車内で牛肉弁当を食べて、帰宅。
 
 2年ほど前から計画してきた熊野古道(中辺路)の旅。3日間共に天気が良く気温は高めで、素晴らしい旅を楽しめました。
 1日目の滝尻から近露までは、ほぼ山歩き。2日目は、小広王子辺りから発心門王子まで山歩きで、あとは里山歩き。
 3日目は、山道はわずかで、車道歩きと大門坂の登り。 いずれまた、別の熊野古道を歩きたいものです。

踏み切りを渡る(明かりは新宮駅ホーム) 国道42号 神倉神社に到着



この鳥居から538段の石段が始まる まだ暗い石段を登ります 登り終えました



神倉神社・御神体「ゴトビキ岩」 新宮市内を一望(朝焼け) 駅に戻ります(ちょうど日の出)



紀勢本線 新宮駅 紀伊田辺行き電車(新宮駅) 紀勢本線 那智駅



駅前の国道42号を渡ります 浜の宮王子 曼荼羅のみちを行く



この石碑から県道を離れ、右に入る この橋を渡り、すぐ右折して土手を歩く ここから山道へ



竹林 尼将軍供養塔 細い道を下る



ふだらく霊園に出ました 荷坂の五地蔵 市野々王子



庚申塔 お杉社 山桜が残っていました



二ノ瀬橋を渡る 大門坂道標(県道を渡る) 大門坂入口



鳥居をくぐり、振ヶ瀬橋を渡る 夫婦杉 多富気王子跡



大門坂を行く 唐斗石 五町(町目石)



参道入口(ここからは階段を登る) 土産物屋が並ぶ参道 一の鳥居



二の鳥居 熊野那智大社 「熊野那智大社」石柱



大楠(樹齢約850年) 那智山青岸渡寺本堂 三重の塔(青岸渡寺)



三重塔と那智大滝 飛瀧神社(那智大滝)入口 石段を下る



那智大滝 滝の上に注連縄が張られている 神社お寺前駐車場バス停



勝浦行き熊野交通バス 紀勢本線 紀伊勝浦駅 勝浦駅前



勝浦漁港 水揚げされたマグロがずらり 特急ワイドビュー南紀6号(勝浦駅)