2007年3月21日 熊野古道(中辺路) (和歌山県)
                くまのこどう(なかへち)

 
紀伊田辺駅→滝尻王子→不寝王子→高原熊野神社→大門王子→十丈王子→大阪本王子→牛馬童子像(箸折峠)→近露王子

 6時10分ころに起床。寝台は快適で良く寝られました。車窓には青々とした田畑が広がり、遠くには雪を被った山並みが見えます。
 乗車前に買っておいた、パンで朝食です。6時44分に京都駅。荷物を整理して出発準備OK。定刻7時12分に新大阪駅に到着しました。
 ホームを上がって、売店で昼食用の駅弁を購入。次の列車は、新宮行きの特急スーパーくろしお1号。発車ホームの11番線に降ります。
 7時35分に発車。到着の少し前になって車窓に海岸が広がってきました。9時57分に紀伊田辺駅に到着。快晴で暖かです。
 JRバス乗り場に荷物を置いて駅前を見物。弁慶像が建っていました。栗栖川行きのバスが到着。座席がちょうど埋まる程度の乗客です。
 10時20分に発車し、少し遅れて11時4分に滝尻バス停に到着しました。
 川の向こうの熊野古道館に行き、外にある川に面したベンチで新大阪駅で買った駅弁で昼食です。熊野古道館から橋を渡り、道路の反対側に滝尻茶屋が建つ
 広場があり、滝尻王子が構えています。靴の紐をしっかり締めて準備運動をして、11時35分に熊野古道歩きに出発です。
 滝尻王子の左を入っていきます。すぐに急な登りが始まりました。胎内くぐり、乳岩と呼ばれる岩を過ぎ、不寝王子跡。少し行くと熊野古道1番の道標。
 この番号道標は滝尻王子を起点に500m毎に建っています。2番道標を過ぎて剣ノ山経塚跡に来ると、平坦な道になりました。
 分岐があり案内板には、左の遊歩道を行くと飯盛山展望台。270m先で熊野古道に合流するので展望台に行きます。丸太の階段を少し登ると展望台。
 眼下に町が見えて山並みが素晴らしい。丸太の階段を下って行くと熊野古道に合流し、平坦な歩きやすい道です。石畳の道になり下っていくと、
 舗装道路を横切り、すぐに山道に入り登りになりました。針地蔵尊を過ぎると急な丸太の階段の登り。登り切るとNHKの中継アンテナが建つピーク。
 6番道標を過ぎると広い道に出て、民家が建っています。この辺りは高原という地域です。小さな畑があり、道端には綺麗な花が咲いています。
 左側には山並みが広がっていて、気持ち良いです。さらに行くと朱が鮮やかな高原熊野神社。その先に高原霧の里休憩所。駐車場から山並みが一望できます。
 右の細い石畳の道を登って行き、8番道標を過ぎた辺りからは民家が終わり、「近露王子までの約4時間は、民家がなく連絡の方法がありません」の看板。
 石畳は終わり、一里塚跡に小さな東屋。わりと広い林道を行き10番道標を過ぎて、右に小さな池がありました。帰ってから調べたら高原池と分かりました。
 横木が時々ある階段状の登りを行き、11番道標の先に大門王子跡。軽く下っていくと、左側が開けて山並みが見渡せました。歩きやすい軽い登りを行くと
 東屋がありました。中辺路町が建てた十丈休憩所です。小休止します。少し行くと十丈王子跡。広場になっていて十丈王子公園の案内板があり、
 滝尻から近露までのコースが描かれています。ベンチがいくつか並んでました。軽い登りを行くと、小さな小判地蔵。歩きやすい山道を行くと、上田和茶屋跡の
 説明書き。この辺りからは、軽い下り道になり、「三体月の伝説」の説明板。少し急に下ると林道交差点。逢坂峠の石碑が建っていました。
 林道を横切り、すぐに細い山道に戻り下っていきます。木橋を渡ると、大阪本王子跡。平坦な道になり、しばらく津毛川という川に沿って歩きます。
 下り道になり、右に舗装道路が見えてきて下りきると、牛馬童子口バス停。車道の反対側に、道の駅がありました。
 この道の駅まで車で来て、牛馬童子像までを往復する人たちがいました。登って行くと車道に出ました。100mほど車道を歩いてから、山道に戻りました。
 箸折の法篋印塔があり、その先に牛馬童子像。小さな像でした。石畳の下りを行くと開けてきて、東屋があり近露の町が一望できました。
 さらに下り、近露の町に到着。北野橋を渡ります。雲一つ無い快晴。橋の下を流れる日置川、その奥には綺麗な山並み。山に囲まれた静かな小さな町です。
 橋を渡りきると、右に なかへち美術館。左に近露王子跡。すぐ右側に今日の宿「月の家」を発見。昔ながらの小さな旅館といった感じの宿です。
 16時10分に宿に到着。ご主人が迎えてくれました。通された部屋は2階の8畳間、床の間がある広い部屋。
 「風呂が沸いているが、5分ほどの所に温泉がある」と教えてくれましたが、別に温泉に浸かりに来たわけではないので、宿のお風呂で十分です。
 早速、お風呂で汗を流します。洗い場は、そこそこの広さがありましたが、湯船は小さく、家庭用の湯船を少し大きくした程度で、1人で入れて良かったです。
 荷物を整理してから、時間がまだ早いので近くの散歩に出かけました。なかへち美術館は休館のようでした。その先の近露王子公園へ。いやあ〜、のどかです。
 18時に夕食です。調理場隣の食事をする部屋へ。4人分の食事が用意してあり、今日の宿泊客は4人。食事中にご主人から、今回の熊野古道のコースの
 説明や、熊野本宮大社での参拝の仕方等を解説して頂きました。
 食事が終わり部屋に戻ると、布団が敷いてあり足元には、あんかが入っていました。19時45分に就寝。

新大阪駅に到着した寝台急行「銀河」 新宮行き、スーパーくろしお1号(新大阪駅) 紀伊田辺駅到着



紀勢本線 紀伊田辺駅 栗栖川行き、JRバス(紀伊田辺駅) 滝尻バス停



熊野古道館(滝尻) 滝尻王子(スタートです) 急な登りが始まりました



胎内くぐり 不寝(ねず)王子跡 1・熊野古道



登ります 剣ノ山経塚跡 快適な道



少し熊野古道を離れて、展望台(飯盛山)へ 展望台からの眺め



石畳の下り 舗装道路に出て、再び左の山道へ 針地蔵尊



急な横木の階段を登る 民家が建つ広い道に出ました 左に山並みが見える、気持ちの良い道



高原熊野神社 高原霧の里休憩所 高原霧の里休憩所駐車場からの眺め



急な石畳の登り 約4時間、民家が無いと書いてあります 石畳の林道



一里塚跡 10・熊野古道 高原池



大門王子跡 綺麗な山並み



十丈休憩所 十丈王子跡



小判地蔵(十丈坂)



上田和茶屋跡 「三体月の伝説」 説明板



林道を横切ります 木橋を渡る 大阪本王子跡



牛馬童子口バス停(車道の向こうに道の駅) 車道に沿った登り



牛馬童子へ 箸折の法篋印塔 牛馬童子像(左)



近露の町を一望 北野橋を渡る 北野橋からの眺め(流れは日置川)



近露王子跡 今日の宿 「月の家」 夕食