2010年7月18日 鬼怒沼、物見山(栃木県日光市)
きぬぬま、ものみやま
大清水→湯沢出合→(物見山新道)→物見山→鬼怒沼→日光沢温泉→女夫淵
昨日は尾瀬を歩いて、大清水小屋に泊まりました。
4時に起床。昨夜の雨は上がり、陽の出間近のようです。手持ちのパンで軽く朝食を済ませます。
荷物を整理して、4時50分に出発です。大清水の道標を右(物見山経由 鬼怒沼 6.0K)に入ります。
大清水橋を渡り、轍の林道を進みます。根羽沢に沿った道です。途中で釣りをしてる人がいました。
軽い傾斜の道を登り切り、物見橋を渡ると、広場の様な場所に出ました。この辺りは、昔の鉱山跡があります。
そして、前方に目指す物見山が見えてきました。少し行くと、三個の石の先に、鬼怒沼4.8kの道標。その右に柵があり、立入禁止。
鉱山跡のようです。山道になり、しばらくして下ると、沢に降り立ち、ここが湯沢出合です。古い大木が沢をまたいでいますが、
これを橋として渡るのは無理のようです。この大木の少し上流側に行ってみると、浅い所があり、石伝いに渡る事が出来ました。
対岸に渡り、急登が始まりました。しばらくは展望は無く、木の根が露出した所などもあります。
すでに日の出の時間を過ぎていますが、物見山新道は西側に面しているので、しばらくは陽が当りません。
時々、右側(南側)の展望が開ける事があり、快晴の空と隣の山並(たぶん燕巣山)が、綺麗に見えるようになってきました。
高度が上がるにつれて、登山道に陽射しが入るようになってきました。足元に、ギンリョウソウを発見。ゴぜンタチバナも咲いています。
右後方に、四郎岳が見えてきましたが、山頂にだけ雲が架かっています。
急登は続きますが、だんだんと展望が開けてきました。そして左側(北側)に、ついに燧ヶ岳が見えるようになってきました。
山頂付近に少しガスが広がっています。右側には、日光白根山も姿を現しました。
後方の山並も見えるようになり、雲が少し浮かんでいますが、上州武尊、笠ヶ岳、至仏山を確認できました。
そして、前方が明るい斜面を登り切ると、急に平らになり、物見山に登り着きました。8時50分。やっと登りが終わりました。
ここは、樹木に囲まれていて、展望はありません。少し休憩してから、緩い傾斜の登山道を下って行きます。
急に真新しい木道が現れて、道標も新しい、鬼怒沼湿原の北端に着きました。木道の刻印は、「H21」昨年架け替えたばかりです。
直進すると、黒岩山経由で小淵沢田代に行けますが、熟練者向けのコースです。右に折れて、鬼怒沼湿原に入ります。
まずは、ワタスゲの果穂が迎えてくれました。少し行くと、木道の正面に、日光白根山。その左には、根名草山です。
前方のベンチには、休憩してる人がいました。今日は、ここまで、誰にも会っていませんでした。
そして振り返ると、下ってきた物見山。右には燧ヶ岳。湿原には、タテヤマリンドウ、チングルマの果穂、ヒメシャクナゲは、花が落ちて
いました。湿原中央のベンチで、お湯を沸かして、コーヒー休憩にしました。休んでいる間に、奥鬼怒方面から、結構人が来ます。
日光の山並、燧ヶ岳、上空にも雲が増えてきました。木道南端まで行き、再び北へ、右の木道を少し歩きます。
10時35分、鬼怒沼とお別れ。下山開始です。傾斜は、きつくありませんが、結構ぬかるんだ所があります。
でも、だいぶ登山道が整備されたようで、6年前には無かった木道や階段が、かなり整備されていました。
下って行く中、登る人と、どんどんすれ違います。尾瀬同様に、時々、軽装な人がいて、心配です。
オロオソロシの滝展望台に着きました。はるか遠くに、細長く落ちる滝ですが、展望台からの眺めは、大した事ありません。
さらに下ると、沢が近づいてきて、右に吊り橋。この橋を渡ると、ヒナタオソロシの滝展望台、そして丸沼に抜ける事が出来ます。
この橋は渡らずに、下って行きます。小さなノシ滝を過ぎると、筬音橋(おさおとばし)。橋を渡ると、根名草山への分岐。
下ると、日光沢温泉の渡り廊下の下をくぐり、日光沢温泉の正面に到着。12時丁度。 山道が終わりました。
ここで、温泉で汗を流す事にしました。500円を払います。入れるのは露天風呂。誰も入って居なかったの、ゆっくり出来ました。
この先、まだ2時間近く歩きますが、せっかく日光沢温泉に来たので、入っておきたかったのです。
少し、ゆっくりして、12時40分に出発です。林道を行きます。15分くらいして、左にVターンして下る道の先に、加仁湯の施設。
これを見送り、林道を先へ行きます。左に奥鬼怒大橋。この橋を渡り、奥鬼怒スーパー林道を行くと、大清水に辿り着けます。
さらに行くと、右にVターンして登る道は、手白沢温泉への道。林道を進みます。雲が少し増えてきました。
特に、尾瀬の方面の雲は多く、雷鳴が響いています。雨が降る前に到着したいです。
急に、思い出しました。あれぇっ、どこかで遊歩道に入るんだったよなぁ? 何処だろう? あっ、加仁湯だ!
そうなのです。林道からVターンして加仁湯の正面に行き、そこから、奥鬼怒大橋の下をくぐり、鬼怒川に沿って遊歩道があったのです。
もう戻れません。この奥鬼怒林道と遊歩道は離れています。このまま林道を歩き続けます。時々、加仁湯、八丁の湯の送迎バスが
通ります。この林道では八丁の湯は通りません。手白沢橋を渡り、ひたすら林道を行きます。かなり下の方に、建物が見えてきました。
女夫淵のようです。トンネルを抜けて、ジグザグ仁高度を下げて行きます。「奥鬼怒仮歩道入口」がありました。
6年前は、逆コースでしたが、ここから遊歩道に入りました。さらに下り、女夫淵橋手前に、新しい階段があり、奥鬼怒歩道入口。
最近出来たようです。女夫淵橋を渡り、バス停と駐車場のある、女夫淵に下山完了。14時30分。
林道を歩いたので、だいぶ遠回りをして、時間が掛かってしまいました。
バス停で荷物を整理して、駐車場近くの食堂に入ります。今日は、弁当を持たずに、行動食を時々摂るだけでした。
15時35分発の、しおや交通のバスに乗車。途中の、栗山ふる里物産センターのある青柳車庫前で、休憩。
17時10分定刻に、鬼怒川温泉駅に到着しました。特急のキップは取ってありますが、発車まで1時間以上あります。
駅近くを、少し歩いてから、食事処に入り夕飯を食べました。鬼怒川温泉18時26分発の特急きぬ138号に乗り帰宅。
今日の天気は、午前中は晴れ。午後から少し雲が広がってきました。
6年振り2度目の鬼怒沼。大清水から登るのは初めて。
湯沢出合から物見山まで急登が続きましたが、特に危険な所はありませんでした。
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