2007年12月1日 猪ノ川渓谷、元清澄山 (千葉県君津市)
                いのかわけいこく、もときよすみやま

 
上総亀山駅→猪ノ川渓谷→登山口→地蔵峠→元清澄山→黒塚番所跡→鍋石付近→金山ダム

 猪ノ川渓谷から先の東大千葉演習林へ、春の一般公開日に続き、秋の公開日にも行くことにしました。
 JR錦糸町5時51分の総武線快速に乗車、千葉駅で内房線に乗り換え、さらに木更津駅で久留里線に乗り換えて
 8時30分に終点、上総亀山駅に到着。春に比べて少しハイカーが多い程度。もっと混んでるかと思いました。
 駅正面の道を真っ直ぐ行き、突き当りを右に行きます。左のトンネル、藤木隋道をくぐります。
 春は道なりに行きましたが、最初の交差点を右折します。突き当たりで国道に出て左折。坂畑橋を渡ります。
 黒滝コースへの道標があり、右の細い道に入っていきます。黄色い折木沢橋で亀山湖を渡ります。
 湖畔の紅葉が綺麗です。猪ノ川渓谷に入っていきます。しばらく行くと、東大千葉演習林のテントがあり、
 記念グッズ等を販売しています。最初の素掘りのトンネル前に黒滝ゲート入口。トンネルを抜けると右下に、黒滝。
 ここから先は、猪ノ川渓谷に沿った紅葉の林道を、のんびりと歩きます。いくつか素掘りのトンネルを通過して
 最後のトンネルを過ぎると係りの方が居て、ここからは山道になります。
 渓谷だけを散策しに来た人たちは、ここから戻っていきます。杉林の登山道を登っていきます。
 急な登りは10分ほどで終わり、尾根道に出ました。歩きやすい平坦な道を行くと道標があり、地蔵峠。
 分岐です。右は春に行った三石山への道。今回は左の元清澄山へ向かいます。
 峠からは、登り下りの少ない尾根道を行きます。たまに狭い道があり慎重になる所もあります。
 随所に道標があるので安心です。柵や階段の整備された道に合流しました。清澄寺からの道です。
 3年前に歩いた道、ここからは、遊歩道のように整備されているので安全です。
 いったん林道に出ますが、すぐに道標に従い階段で山道を登っていきます。山頂間近の道に倒木がありました。
 最後の階段を登りきると、元清澄山に到着。先客1名。展望はありませんが、テーブルとベンチがあります。
 11時30分。昼食にします。今日も先週と同じ、インスタントラーメン(野菜と溶き卵入り)を作りました。
 ゆっくりとして、12時20分に下山です。幾度も小さな登り下りを繰り返します。
 途中の南側が開けた所では、太平洋を遠望できました。12時55分に黒塚番所跡。
 ここは分岐になっていて、左は3年前に下った金山ダムへの道。今回は真っ直ぐの、鍋石へ向かいます。
 金山ダムバス停への道標は、しっかりした物ですが、鍋石への道は、一般的なハイキングコースでは無いような事が
 書かれています。でも、新・分県登山ガイド「千葉県の山」に、「道に迷うことはない」と書かれていたので予定通り
 鍋石に向かいました。相変わらず、同じような小さな登り下りを繰り返しながら尾根道を進んでいきます。
 時々、小さな白い道標があり、鍋石に向かって行きます。「県民の森ロングハイキングコース」とも書いてあります。
 やっと下りになり、杉林の少し荒れた道を下ります。だいぶ荒れた道(道とは判断できず)になり、沢に降り立ちました。
 どちらに行けば良いのか、わかりません。道標は無いし、テープなどの目印がありません。沢の奥へ少し行くと、
 5メートルほど切り立った断崖。少し戻りテープの巻いてある木まで戻ります。 
 近くに、他のテープは見つけられません。もう1度下って行き、先ほどの沢を反対岸に渡ってみましたが、
 やはり分かりません。仕方が無いので、下り道になる前までの所まで登って戻ります。
 下らずに、尾根道を先に進んで行きます。明らかに登山道ではありません。先が見通せる所に出ると
 遠くに車道が見えます。あそこに降りられれば良いのです。少し下ってみますが、だんだんと急になってきて危険です。
 ここで決断。黒塚番所跡に戻り、金山ダムに下る事にしました。この時点で15時。陽の短いこの時期、日没が心配です。
 ヘッドランプは持っていますが、良く分からない山道では、怖いです。
 どんどんと来た道を戻っていきます。時々道が分からなくなり、戻っては行き直します。少し薄暗くなり始めています。
 また分からなくなりました。何度かテープのある所に戻っても、どちらに行けば良いのか分かりません。
 かなり不安になってきました。「遭難か!」そんな状況です。時計の方位計を頼りにして少し歩いてみます。
 なんといきなり林道に飛び出しました。どこへ続く林道なのでしょうか。山道に戻っても、迷うばかりで危険です。
 林道ならば人里に行けると判断。林道を行きます。素掘りのトンネルが現れました。出口の明かりは見えず真っ暗。
 ヘッドランプを点灯。なんか怖い感じです。それほど長いトンネルではなく、すぐに出口の明かりが見えてきました。
 すると湖が現れました。まさか金山湖? さらに行くと「三滝大僧正徳碑」の大きな石碑。
 そして、目の前に赤いつり橋。金山ダムだっ! なんといきなり金山ダムに着いてしまいました。すっごい奇跡、強運。
 つり橋を渡り、ほっとして小休止。すでに16時45分。暗くなる寸前でした。
 薄暗くなってきたので、ヘッドランプを点けます。15分ほど歩いて、千葉鴨川線に合流。人家の無い車道を歩きます。
 途中で、鯛せんべいのお店があったので、おみやげに買いました。やっと町に入り17時40分に大日交差点に到着。
 ここに東京行きの高速バスのバス停(福祉センター前)があります。バス停前のコンビニで冷たいものを買って、
 トイレで汗を拭きます。 18時4分、高速バス アクシー号に乗り、帰宅。

 天気は、朝のうちは曇っていましたが、昼ごろからは雲が取れてきて晴れてきました。千葉県の紅葉は盛りのようです。
 今回は、黒塚番所跡までは楽しい山歩き。そして鍋石直前まではなんとか順調でしたが、あと15分ほどで下山できる
 地点まで行きながら下山できず、黒塚番所跡に戻ることに。
 さらに道を間違えて黒塚番所跡に戻れず、あわや「遭難」の文字が頭をよぎり、本当に危険な状況でした。
 いきなり林道に飛び出したのが16時30分。順調に黒塚番所跡に戻れていたとしても、金山ダムまではコースタイムで
 1時間30分かかります。途中で真っ暗になり、ヘッドランプの明かりだけでは、危険で怖かったと思います。
 千葉の山は低山ながら、山深いのは以前から認識していましたが、黒塚番所跡〜鍋石間の登山道は、
 あまり歩かれていないようでした。

JR久留里線(上総亀山駅ホーム) JR久留里線 上総亀山駅



藤林随道へ ここを右折 突き当りを左折して坂畑橋へ



坂畑橋からの眺め ここを右に入ります


亀山湖 折木沢橋を渡る 亀山湖



猪ノ川渓谷へ 東大千葉演習林入口



演習林内を行く 黒滝ゲート入口



柵の向こうに黒滝 黒滝 展示パネル



渓谷沿いの林道 素掘りのトンネル



登山口(右の階段へ)



杉林を登る 尾根道に出ました



地蔵峠



整備された階段 いったん林道へ すぐ山道へ



元清澄山山頂(344.2m)



下ります 展望地(遠くに太平洋を望む)



黒塚番所跡の分岐 岩を削った階段 鍋石へ



陽が暮れます 金山ダムの赤い橋



すっかり陽が落ちました 大日交差点 高速バス(アクシー号)